井上 矯正歯科 審美歯科

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あいうえお

アンカレッジ/anchorage

一般的には、固定源と訳されますが、その使い方は様々です。

前歯を後方移動させる方法の一つは、大臼歯から前歯を後方に引っ張ってやる。その時、前歯が後方移動すると同時に、大臼歯も少し前方に移動するのです。このような場合に、「大臼歯のアンカレッジが少し失われた」、または、「アンカレッジロスした」と言います。

インビザライン/インビサライン/invisalign(2006/11/06)

マウスピース装置の一つ。一般的に、わかりやすいように、マウスピース装置と言ったりしますが、実際には、マウスピースのような大きな塊ではなく、歯並び全体を包み込むようにピッタリとフィットする厚さ0.5mmくらいの透明なものです。上顎用と、下顎用があります。インビザライン/インビサラインは、治療システムの名称で、個々の厚さ0.5mmくらいの透明なものは、アライナーと呼ばれます。実際には、インビザラインとアライナーは、混同されて使われています。

アライナーを、1日20時間、口の中に入れておき、食事中や歯磨き時には外しておきます。説明書には、「歯科医から別途特別な指示がない限り、患者様は食事、ブラッシングやフロス時以外、1日20から22時間を目安に装着することが推奨されます」と書かれています。

一つのアライナーを2週間、使った後、次の新しいアライナーを次の2週間、使います。歯並びの状態によって、このアライナーの数が20個だったり、40個だったりします。20個だと、10ヶ月の治療期間で、40個だと、20ヶ月の治療期間となります。説明書には、「歯科医からの支持に従い、2〜3週間ごとに次のアライナーに切り替えていきます。治療に要する期間は歯科医の治療計画内容によって異なります」と書かれています。

マウスピース装置(インビザライン、クリアアライナー、エシックスの比較)

インプラント矯正/implant(12/DEC/2005)

厳密に言えば、表側矯正や裏側矯正やマウスピース矯正や床矯正はありますが、インプラント矯正はありません。インプラントが歯を動かすわけではなく、表側矯正や裏側矯正の補助として使われるのです。でも、便宜的に、「インプラント矯正」という言葉がよく使われています。

インプラントには、スクリュー(マイクロインプラント/MIA/micro implant anchorage, ミニスクリュー/mini-screwなど様々な呼び方があります。K-1、デュアルトップ、OSASは製品名です)とプレート(SMAP)があります。表側矯正や裏側矯正の補助として、時々、使われます。これらを使うと、アンカレッジロス(アンカレッジの項を参照)が防止できます。また、従来の装置とは異なる方向に歯を引っ張ることができます。

スクリュー: 歯肉を切開せずに、少量の局所麻酔下でスクリューを医療用ドライバーで顎骨にねじ込みます。このスクリューのヘッドが歯肉の表面から少し出ています。このヘッドから歯を引っ張ります。プレートより簡便です。

プレート: 局所麻酔下で歯肉を切開して、プレートを数本のネジで顎骨に固定し、歯肉を縫合します。そのプレートのアームが歯肉の表面から少し出ています。このアームから歯を引っ張ります。スクリューより強固です。

スクリューもプレートも、必要でなくなった時に、通常、矯正治療の終わり頃に、撤去します。

裏側装置/リンガル装置/lingual appliance (おもに永久歯列期に用いられる)

一つ一つの歯の裏側に約3mm立方の粒(ブラケット)を接着し、それにワイヤーを固定します。歯の裏側に付けますから、外から見えません。営業職などの人と接する機会の多い職業の方に人気のある装置です。

裏側につける装置には、リンガルアーチ/lingual arch、クワドヘッリクス/quadhelix、エッキスパンダー/expander、ペンジュラム/pendulumなどがありますが、裏側装置といった時には、歯の裏側につけるマルチブラケット装置のことを指すことが多い。歯科医は、単に、リンガルということが多い。

歯の裏側に装置を付けると、歯の裏側の面が揃いますから、歯の表側の面が揃うようにワイヤーを微調整する必要があります。その時、誤差が生じやすい。ですから、厳密に言えば、表側の方が治りやすいといえます。

裏側では、表側よりも約20−30%ぐらい治療期間が延長することが多いようです。そして、裏側装置の経験の少ない先生だと、2−3倍の治療期間が必要でしょう。

エイティーンスロットとツゥエンティツースロット/オーワンエイトスロットとオーツーツースロット/.018 slot and .022 slot(28/NOV/2005)

ブラケット(歯の表面に接着する4mm立方の粒)の表面にワイヤーを挿入するための溝(スロット)がある。その溝の幅が0.018インチのものと0.022インチのものがある。昔、ブラケットが開発された時には0.022インチであったが、その後、改良型として0.018インチのものが出てきた。0.018インチの方が弱い力で治療できるのでいいのだという先生もあるが、どちらが良いかはわからない。ということは、どちらでも似たようなものでしょう。現在、それぞれ半々ぐらいの普及率です。

Dr. Ricketts, Dr. Andresen, Dr. Alexander, Dr. Root, Dr. Kim, Dr. Mulligunは、0.018インチで、いま流行のDamon systemは、0.022インチだ。

従来、ワイヤーの発生する力は、そのワイヤの太さによって決定されていた。現在、ワイヤーの発生する力は、ワイヤーの太さだけではなく、ワイヤーの性質、たとえば、温度記憶形状合金の設定温度や超高弾性の程度などによって決まる。もちろん、従来も色々な性質のワイヤーがあったが、今ほど多くの種類はなかった。そうなると、スロット幅の選択はあまり重要ではなくて、ワイヤーの選択の方がより重要になる。もちろん、選択したスロット幅に適したワイヤー選択が必須であるから、最初にスロット幅を選択しなければならない。いったん、スロット幅を選択したら、そのスロット幅が適切かどうかは意味がなく、そのスロット幅に適したワイヤー選択が適切かどうかが問題となる。

将来、ブラケットの大きさは、もっともっと小さくなるだろう。そうなると、より幅の狭いスロットの方がブラケット自体の大きさを小さくできるだろう。小さくするために、新しいデザインとその材料の開発も必要となる。

もう一つの要因は、メーカーがどのスロットを発売するかだ。Damon systemでは、0.022インチのブラケットがまず発売され、それから、しばらくしてから0.018インチのものが発売される。だから、0.018"ブラケットを使いたくても、0.022"ブラケットしかないという状況がしばらく続くのだ。なんとか、してほしい。

エシックス/エシックスアプライアンス/essix appliance(2006/11/20)

マウスピース装置の一つ。一般的に、わかりやすいように、マウスピース装置と言ったりしますが、実際には、マウスピースのような大きな塊ではなく、歯並び全体を包み込むようにピッタリとフィットする厚さ0.5mmくらいの透明なものです。上顎用と、下顎用があります。個々の装置は、アライナーと呼ばれます。

アライナーを、1日中、口の中に入れておき、食事中や歯磨き時には外しておきます。

一つのアライナーを2週間、使った後、次の新しいアライナーを次の2週間、使います。歯並びの状態によって、このアライナーの数が20個だったり、40個だったりします。20個だと、10ヶ月の治療期間で、40個だと、20ヶ月の治療期間となります。

マウスピース装置(インビザライン、クリアアライナー、エシックスの比較)

エラスティックチェイン/パワーチェイン/elastic chain/power chain

直径2mmぐらいの小さなゴム輪が、たくさん、繋がっています。このひとつひとつのゴム輪を引き伸ばしながら、ブラケット(ひとつひとつの歯の表面に接着する約3mm立方の粒)にとめてワイヤーを固定します。この引き伸ばされたエラスティックチェインが縮もうとする力が歯に作用して、その結果、歯が移動するのです。透明、赤、黄、青など20種類ぐらいの色がある。

表側装置/ラビアル装置/labial appliance (おもに永久歯列期に用いられる)

一つ一つの歯の表側に約2mm立方の粒(ブラケットと呼びます)を接着し、それにワイヤーを固定します。この粒には、セラミックやレジンなどの透明なものと、金属製のゴールドカラーやシルバーカラーのものがあります。

通常、表側装置と言わずに、マルチブラケット装置という。裏側装置と対比して言うときには、表側装置という用語が使われ、歯の表側につけるマルチブラケット装置のことを指す。

この粒(ブラケット)を透明なものにしても、ワイヤーはゴールドカラーかシルバーカラーになります。透明なワイヤーもありますが、それは治療の初期1−2ヶ月しか使用できませんので、あまり実用的ではありません。

色のついた小さなゴムでワイヤーを固定すると、赤、青、緑、黄、透明などの色が楽しめます。このゴムは、毎月毎に交換できます。最近では、ファッション雑誌のモデルも、色の付いた装置を付けてたりしますね。

かきくけこ

顎間ゴム/IMA/intermaxillary anchorage (05/SEP/2005)

上顎のワイヤーと下顎のワイヤーの間につけるゴム。上顎歯列と下顎歯列を噛み合せるために使います。

矯正患者用歯ブラシ (26/SEP/2005)

ウーン。どうでしょうか。矯正患者用歯ブラシの売り上げ本数と、矯正患者数を比べると、そんなに多くの矯正専門医が矯正患者用歯ブラシを推薦しているとは思えない。

私は、ワイヤーの下は歯間ブラシで、歯と歯の間はデンタルフロスで、その他の部位は普通の歯ブラシで歯を磨いてもらっています。

クリア・アライナー/clear aligner(2006/11/13)

マウスピース装置の一つ。一般的に、わかりやすいように、マウスピース装置と言ったりしますが、実際には、マウスピースのような大きな塊ではなく、歯並び全体を包み込むようにピッタリとフィットする厚さ0.5mmくらいの透明なものです。上顎用と、下顎用があります。クリアアライナーは、商品名で、個々の装置は、アライナーと呼ばれます。

アライナーを、1日17時間、口の中に入れておき、食事中や歯磨き時には外しておきます。説明書には、「食事中はクリアアライナーを取り外して下さい。食事中以外、睡眠時間も含め1日17時間は装着して下さい」と書かれています。

一つのアライナーを2週間、使った後、次の新しいアライナーを次の2週間、使います。歯並びの状態によって、このアライナーの数が20個だったり、40個だったりします。20個だと、10ヶ月の治療期間で、40個だと、20ヶ月の治療期間となります。

マウスピース装置(インビザライン、クリアアライナー、エシックスの比較)

さしすせそ

スーパーボンド/superbond (14/NOV/2005)

サンメディカル社のブラケットを歯の表面に付けるときの接着剤。

スーバーボンドの取説には、モノマーとキャタリストをそれぞれ4滴と1滴の割合で混合するようにと記載されているが、2滴1滴、3滴1滴、4滴1滴、5滴1滴、6滴1滴でも良い。強度はほとんど変わらないが、2滴1滴にすると硬化時間が短くなり、6滴1滴にすると硬化時間が長くなる。混合比率を変えることによって、硬化時間を変えることができるし、時には接着剤を節約できる。クイックモノマーを使うと、硬化時間は、もっと短くできる。

スポットウェルダー/spotwelder

バンド(バンドの項を参照)とブラケット(ブラケットの項を参照)を電気溶接する機械です。

セファロレントゲン撮影装置(2006/01/23)

虫歯治療では、主に、一本一本の歯や歯根や歯周組織をデンタルレントゲン写真でチェックします。矯正治療では、顎の大きさや位置関係、歯の位置や角度をセファロレントゲン写真でチェックします。

たちつてと

ターミナルベンドプライヤー/terminal bend pliers(2006/01/16)

ワイヤーの先が頬に当たらないように、または、チューブから外れないように、ワイヤーの先を曲げるプライヤー。

タイポドント/typodont

矯正歯科治療を模型上で練習するための矯正実習用咬合器。金属の歯がワックスの台に植立されています。そのひとつひとつの金属の歯に2mm立方の粒(ブラケット)を接着します。ブラケットにワイヤーを装着し、その金属の歯が動くような力を加えます。でも、その歯は動きません。なぜならば、ワックスの台が硬いからです。そこで、模型全体を湯に浸けます。すると、ワックスが柔らかくなって、その金属の歯が動いてくるのです。湯に浸けるかわりに、力を加えた金属の歯に熱くなった半田ごてをあてることもあります。すると、その金属の歯の根が熱くなって、その周りのワックスが軟化して、その歯だけが動いてきます。これは、あくまでも練習用で、模型上の金属の歯と実際の人間の歯の動き方はぜんぜん違います。

チンキャップ/chincap

帽子とあごあて(バイク用のヘルメットのあごあてと、ほぼ同じ形)をゴムひもでつなぎ、頭にかぶると、ゴムひもの力で、下顎が後方に押される。下顎の骨が大きい小児に使用され、下顎の骨が大きく成長しないようにするための装置。

ツインブロック装置/twin-block appliance(5/DEC/2005)

主に、子供の上顎前突を治すために使われる可徹性装置で、入れ歯のような装置。上顎と下顎に、それぞれ、装着すると、下顎が前方に誘導される。

子供の上顎前突を治すのに、アメリカではハーブスト装置が、ヨーロッパではツインブロック装置が、よく使用されている。「白人には下顎劣成長の上顎前突が多く、日本人には上顎過成長の上顎前突が多いので、これらの装置は日本では使いにくい」との意見もありますが、日本でも、もう少し使用されても良いような気もします。

ティーフォーケートレーナー/T4K trainer(21/NOV/2005)

T4Kは、trainer for kidの略です。マウスピースの形をしていて、家にいる時と寝ているときに口の中に入れておきます。これを口の中に入れておくと、舌の位置と下顎の位置が変わり、それによって効果がもたらされます。

説明書では、「口呼吸・正しくない飲み込み・舌突き出しのような筋機能の癖を治して、正常な顔面の発達を促し、歯並びを改善させます」みたいな書き方です。成長をコントロールしようとする装置は、うまくいったり、いかなかったりです。個々の成長のポテンシャルが、それぞれ異なるからでしょう。

デーモンシステム/Damon system

読売新聞記事

従来、小さな輪ゴムなどで、ひとつひとつの歯の表面に接着する粒(ブラケット)にワイヤーを固定していましたが、デーモンシステムでは、デーモンブラケットにスライド式の蓋が付いており、その蓋を開け閉めすることによって粒(ブラケット)とワイヤーを固定します。ですから、ブラケットとワイヤーの間に摩擦が非常に少ない。数多くのローフリクション/low friction装置のひとつで、ドクターデーモンが世界で最初に開発した。

テレスコープ/telescope (10/OCT/2005)

歯科用拡大鏡またはルーペ。歯科治療は、精密作業を要するので、テレスコープが必須です。でも、テレスコープに医療用具許可番号があるとは知らなかった。

私は、治療内容によって、2倍と6倍を使い分けている。

トルク/torque (12/SEP/2005)

前歯の前後的な歯の傾きを修正する時に使われる。たとえば、「前歯にリンガルルートトルク/lingual root torqueをかける」とは、前歯の根尖を舌側方向に移動させて、歯の傾きを変える。ラビアルルートトルク/labial root torqueとは、根尖を唇側方向に移動させる時に使われる。

便利な言葉なので、奥歯にも使用されるし、クラウントルク/crown torqueなどの言葉も使われることもある。

学問の研究のためには、言葉を正しく定義してから、その言葉を使用しなければならないのですが、臨床では内容を伝えやすい言葉が使われる。たとえ、その言葉が本来の定義された意味から少し離れていても。このことに関して、目くじらを立てる先生もあれば、あまり気にしない先生もあります。「リンガルルートトルクとラビアルクラウントルクは同じなの?」の質問には、ウーン、どうでしょうか?

なにぬねの

はひふへほ

バッカルコリダー/buccal corridor  (2006/07/07)

笑った時に、口角部(上下の唇がつながっている部分で、左右2箇所)の臼歯部にある黒く陰になっている部分。笑った時の左右的な唇の幅と、歯列幅で決定される。白人の頭は長頭型で、歯列弓は前後に長いので、バッカルコリダーが目立つヒトが多い。一方、日本人の頭は短頭型で、歯列弓は左右に長いので、バッカルコリダーが目立たないヒトが多い。

唇の形は、筋の問題なので、その形を変えるわけにはいかないので(唇の筋にボツリヌス毒素を注入して、筋の収縮を抑制して、ガミースマイルを目立たなくするという論文がありました)、通常、矯正治療によって歯列弓を左右に拡大して、バッカルコリダーを目立たなくしようとする。デーモンアーチワイヤーは、バッカルコリダーを目立たなくするといわれていますが、どうでしょうか?

詳しくは、"The effects of buccal corridor spaces and arch form on smile esthetics" Am J Orthod Dentofacial Orthodp 2005;127:343-350.

"buccal corridor", "buccal corridor space", "dark corner syndrome"等の用語がある。

バッカルチューブ/buccal tube

前歯と小臼歯の表面に接着する約3mm立方の粒をブラケットといいますが、大臼歯に接着する粒は前後に細長くてチューブ状になっているのでバッカルチューブといいます。

バードビークプライヤー/birdbeak pliers (19/DEC/2005)

矯正用ワイヤーを屈曲する道具です。バードは鳥、ビークはくちばし、プライヤーはやっとこです。鳥のくちばしの形をしたやっとこ。粋な名前です。

ハーブスト装置/Herbst appliance (07/NOV/2005)

上顎前突に用いられる装置で、アメリカで良く使用されている。2005年11月1日に、Googleで「ハーブスト 矯正歯科」というキーワードを入れて検索すると9件で、「Herbst appliance orthodontics」と入れると64,100件であった。興味のある方は、検索してみて下さい。

日本人と白人とは、顎の形や成長パターンがかなり異なるのです。日本人の上顎前突は上顎の過成長に起因するものが多く、白人では下顎の劣成長に起因するものが多いので、日本人でハーブスト装置が適応となる症例が少ない。

また、日本人には短頭型が多く、白人には長頭型が多いので、歯列形態も、日本人では前後に短いアーチ形で、白人では前後に長いアーチ形です。そのため、白人では、前後的に歯や顎を動かしやすいのかもしれない。

でも、日本では、この装置が使われなさ過ぎます。製作方法があまりにも煩雑だからでしょうか。

パノラマレントゲン撮影装置(2006/01/30)

虫歯治療では、主に、一本一本の歯や歯根や歯周組織をデンタルレントゲン写真でチェックします。矯正治療では、全部の歯が撮影されるパノラマレントゲン写真で、個々の歯の位置関係等をチェックします。

バンド/band

ブラケット(歯の表面に接着する約3mm立方の粒)は、通常、接着剤で歯の表面に付けますが、治療している歯、たとえば、金属の歯には接着しません。そこで、バンドと呼ばれる薄い金属製の帯を金属の歯に巻きます。このバンドに、ブラケットを電気溶接します。そして、このバンドを歯にセメント合着します。

いろいろな大きさの歯がありますから、いろいろな大きさのバンドが用意されています。

でも、歯の裏側装置では、前歯の裏側が金属でもメタルプライマーを使って、ブラケットを接着します。

フェイスマスク/face mask (02/AUG/2005)

上顎劣成長の症例で上顎を前方に引っ張りたい時や、上顎劣成長でなくても上顎の歯を前方に引っ張りたい時に使用する。

ブラケット/bracket

ひとつひとつの歯の表面に接着剤で貼り付ける約3mm立方の粒。これにワイヤーをつなぎとめます。

  • 材質で分類すると、メタル製(金色、または銀色)、セラミック製、サファイア製、硬質レジン製、プラスティック製のものがある。
  • 色で分類すると、金色、銀色、白色、透明なものがある。ワイヤーをつなぎとめる時に、透明や赤や青などの色のついた小さい輪ゴムを使用して、全体の装置の色をかえることができる。
  • 治療システムで分類すると、ベッグブラケットとティップエッジブラケットとエッジワイズブラケットがある。現在の主流はエッジワイズ法ですが、他の方法がダメというわけではありません。
  • ブラケットのスロット/slot(ブラケットの表面にあるワイヤーを通すための溝)の底面が歯の表面と平行なスタンダードエッジワイズブラケット/standard edgewise bracketと、平行ではないプレアジャステッドブラケット/preadjusted bracket(ストレートワイヤーテクニック/straight wire techniqueは商品名)がある。
  • プレアジャステッドブラケットには、開発した先生の名前が付けられていることもある。たとえば、ロスタイプ、アレキサンダータイプ、ヒルジャータイプなど。
  • ワイヤーをつなぎとめる方法で分類すると、小さな輪ゴムなどでワイヤーをブラケットにつなぎとめる従来のものと、ブラケット自体にワイヤーをつなぎとめる蓋が組み込まれているセルフライゲーティングブラケット/self-ligating bracketがある。
  • セルフライゲーティングブラケットには、太いワイヤーを装着した時にそのワイヤーがスロット(ブラケットの表面にあるワイヤーを通すための溝)の底面に押しつけられるアクティブセルフライゲーティングブラケット/active self-ligating bracketと、押し付けられないパッシブセルフライゲーティングブラケット/passive self-ligating bracket(ローフリクションブラケットに属する)がある。
  • ブラケットとワイヤーをきつく固定する従来のものと、ブラケットとワイヤーをきつく固定しないで両者の間の摩擦を出来るだけ少なくしたローフリクションブラケット/low friction bracktがある(デーモンシステムやクリアスナップは商品名)。
  • 歯の表側に接着するラビアルブラケット/labial bracketと、裏側に接着するリンガルブラケット/lingual bracket(この治療方法は、裏側矯正/リンガル矯正とも呼ばれる)がある。
  • 形で分類すると、普通に使われている立方形のもの、その他に、ハート形のもの、星形のもの、菱形のもの、丸形のものがある。

実際に使用されるブラケットは、たとえば、サファイア製で透明でエッジワイズでプレアジャステッドでラビアルでロスタイプの立方形のブラケットとなる。

歴史的にみれば、スタンダードエッジワイズ、プレアジャステッド、ローフリクションの順で、進歩してきています。

ブラケットハイトゲージ/bracket height gauge (17/OCT/2005)

歯の表面の決められた位置にブラケットを接着する時に、咬合面からの距離を決めるための道具。

新人がブラケットハイトゲージを使って接着するよりも、経験豊富な先生がゲージなしにつけた方がはるかに正確に接着できる。経験豊富な先生は、ゲージを使わない先生の方が多い。

プロトラクター(protractor)

上の歯並びを前方に移動させようとする装置です。下顎前突に使用されますが、なかなか前方に移動してくれません。

ヘッドギアheadgear

上顎の奥歯を後方に移動させようとする装置です。でも、上顎前突に使用されますが、なかなか後方に移動してくれません。

ボンディング剤 bonding material

ブラケットを歯の表面に付けるときの接着剤。多くのメーカーから発売されている。

まみむめも

マウスピース装置/mouthpiece(インビザライン/invisalignやクリアアライナー/clear alignerやエシックス/エッシクスアップライアン ス/essix applianceは商品名です。主に、永久歯列期にも使用される)

一般的に、わかりやすいように、マウスピース装置と言ったりしますが、実際には、マウスピースのような大きな塊ではなく、歯並び全体を包み込むようにピッタリとフィットする厚さ0.5mmくらいの透明なものです。上顎用と、下顎用があります。個々の装置は、アライナーと呼ばれます。

アライナーを、1日中、口の中に入れておき、食事中や歯磨き時には外しておきます。

一つのアライナーを2週間、使った後、次の新しいアライナーを次の2週間、使います。歯並びの状態によって、このアライナーの数が20個だったり、40個だったりします。20個だと、10ヶ月の治療期間で、40個だと、20ヶ月の治療期間となります。

インビザラインの製作方法: コンピューター上で歯を動かし、コンピューター制御された機械でプラスティックの歯型模型を作り、それを基にして圧縮成形して作る。

クリアアライナーとエシックスの製作方法: 石膏でつくった歯形の模型の歯をひとつひとつ切り離し、歯形の模型上できれいな歯並びに並べます。そのきれいになった歯型模型を基にして、圧縮成形して作る。

それを、歯並びのよくない口の中に無理やり入れます。すると、歯並びがきれいになる方向に歯が押されて、その結果、歯並びが整ってくるのです。

インビザラインとクリアアライナーとエシックスアプライアンスの違いを説明します

精度の違い: 一つの装置で、インビザラインは1/4mm、クリアアライナーは1mm、エシックスは約1mmづつ歯を動かします。

材質の違い: インビザラインは、三つの中で一番硬い材質。これが一種類。クリアアライナーは、硬い材質と、あまり硬くない材質のものの二種類。エシックスは、色々な材質のものを使い分ける。

製作場所の違い: インビザラインは、カルフォニアかメキシコの工場(まさに、工場です)で作られ、全世界に発送される。クリアアライナーは、主要な国(日本、韓国、ドイツ?、その他の少数の国)に提携技工所があり、そこで製作される。エシックスは、クリニック近くの技工所やクリニック内の技工室で作る。

製作機械の違い: インビザラインの機械は、何億円以上すると思う。クリアアライナーとエシックスを製作する機械は、同じくらいか、または、クリアアライナーの機械の方が高価。

世界的なシェアーの違い: インビザラインのシェアーは、クリアアライナーよりも圧倒的に高い。インビザラインとクリアアライナーは、製作会社が作るから、その製作数は算定できるが、エシックスは、クリニック近くの技工所やクリニック内の技工室で作るので、その製作数は、わからない。エシックスが、最も多いかもしれない。

審美性の違い: 口の中に入れた時に、インビザラインが最も目立たないでしょう。

治療期間の違い: インビザラインは、治療前に全てのアライナーを作製するので、治療前に、治療期間が確定される。クリアアライナーやエシックスは、約1mmほど歯が動く毎に、歯型をとってアライナーを新しく作り直すので、トータルの治療期間は、治療前には確定されない。

作製費の違い(材料費)の違い: インビザラインが最も高額であるが、クリアアライナーの数が増えればクリアアライナーの方がインビザラインよりも高額になるかもしれない。クリニック内の技工室で、エシックスを作れば、材料費自体は最も安価であるが、人件費を考慮すると、そんなに安価でもない。

設計者: インビザラインは、コンピューター(?)とテクニシャン(?)。クリアアライナーは、技工士さん(?)。エシックスは、それぞれのクリニックの矯正医。もちろん、どのアライナーも、それぞれのクリニックの矯正医が作成した技工指示書に従って作製されるのだが、コンピューターやテクニシャンや技工士さんの意見も参考にする。

納期の違い: インビザラインは、アメリカで製作されるので、約1ヶ月。クリアーアライナーは、横浜の歯科技工所で製作されるので、約2週間。エシックスをクリニック内の技工室で製作すれば、1日。

治療費の違い(患者様が支払う金額): 一般的に、インビザラインが最も高額で、クリアーアライナーが次に高額で、その次がエシックスだろう。

結局、どれがお勧めですか?: 簡単な症例では、どの装置を選んでも同じ。中等度に複雑な症例では、インビザラインかクリアーアライナー。極めて複雑な症例では、インビザラインが好ましいと、私は考えている。

MEAW(「ミョー」と発音されている) (24/OCT/2005)

Dr. Kimが開発した方法で、Kim's methodとも呼ばれる。Multiloop Edgewise Arch Wireの略。ブラケット間にLループを屈曲したアーチワイヤーを使うテクニック。

short Class III elasticsと併用すると、開咬のある反対咬合が治ることがある。「治ることがある」なのが残念です。私もMEAWをよく使いますが、MEAWが有効でなかった場合にはどうするかを治療計画に必ず入れておきます。

ミラー(口腔内撮影用)(2006/04/03)

ミラーを口の中に入れて、奥歯の歯並びを写真撮影します。

やゆよ

らりるれろ

リテーナー/retainer

マルチブラケット装置を撤去後、きれいになった噛みあわせが落ち着くまで、リテーナーを口の中に約1年ほど入れておきます。場合によっては、もう少しの間。

固定式リテーナーと、着脱できる可徹式リテーナーがある。

固定式リテーナーには、ボンダブルリンガルリテーナー(前歯の裏側に細いワイヤーを接着する)や、タングクリブ(舌突出癖がある場合に、歯の裏側に舌突出を妨げるワイヤーを前歯の裏側に接着する)や、

可徹式リテーナーには、ホレーリテーナー(お年寄りの方が使われているようなイレバのような形)や、ベッグリテーナー(ホレーリテーナーと類似の形だが、それに付属するワイヤーの形状が少し異なる)や、ラップアラウンドリテーナー(ホレーリテーナーと類似の形だが、それに付属するワイヤーの形状が少し異なる)や、

ローフリクション・ローフォース装置/low friction appliance/low force appliance  (おもに永久歯列期に用いられる)

マルチブラケット装置のひとつ。従来のものと異なり、歯の表面に付けた一つ一つの粒(ブラケット)とワイヤーを締め付けて固定するのではなく、あそびを持たせてルーズに固定するので、粒(ブラケット)とワイヤーの間の摩擦が少なくなるため、弱い力で歯が動く傾向にある。

デーモンシステムやクリアスナップ装置等が、この装置に属します。

治療期間を短縮、抜歯の可能性を減少、初期の痛みを減少させるといわれている。

ワイヤー

使用目的による分類

  1. メインアーチワイヤーとして
  2. リガチャーワイヤーとして
  3. リテーナーの唇側線として
  4. エキスパンダーのスクリューとバンドの連結ワイヤーとして
  5. functional applianceの一部として

材質による分類

  1. ニッケルチタン
  2. カッパーナイタイ
  3. ステンレススティール
  4. ワイルドキャットというワイヤーの材質はなんだろう?

断面の形状による分類

  1. ラウンドワイヤー(丸ワイヤー
  2. レクトアンギュラーワイヤー(角ワイヤー)
  3. ツイストワイヤー:数本の細いワイヤーを撚っている。

断面の太さによる分類

  1. ラウンドワイヤー:0.008, 0.010, 0.012, 0.014, 0.016, 0.018, 0.020インチ、0.9, 1,0, 1.1, 1.2, 1.5, 1,8, 2.0ミリ
  2. レクトアンギュラーワイヤー:0.016X0.016, 0.017X0.017, 0.018X0.018, 0.020X0.020, 0.016X0.022, 0.017X0.025, 0.017X0.025, 0.018X0.025, 0.020X0.025インチ